「正社員として働くのも疲れた」「でも完全に独立するのはまだ不安」——そんなふうに感じている美容師さんは、想像以上に多いかもしれません。
実は今、「業務委託」という働き方が、美容業界で静かに広がっています。雇用でもフリーランスでもない、いわば第三の選択肢。本記事では、業務委託美容師の実態とメリット・デメリット、向いている人の特徴を、わかりやすく解説します。
業務委託とはどんな働き方?
業務委託とは、サロンに「雇われる」のではなく、サロンと個人事業主同士で契約を結ぶ働き方です。サロンに所属しているように見えても、法律的にはあなたは「独立した事業主」となります。
具体的には、以下のような違いがあります。
| 正社員 | 業務委託 | |
|---|---|---|
| 契約形態 | 雇用契約 | 業務委託契約 |
| 勤務時間 | サロンが指定 | 自分で決められる |
| 報酬 | 固定給+歩合 | 売上の50〜60%が目安 |
| 社会保険 | サロン負担あり | 自分で加入 |
| 確定申告 | 年末調整のみ | 自分で確定申告 |
| 掛け持ち | 不可(基本) | 可能 |
業務委託の3つのメリット
① 自分の好きな時間で働ける
業務委託の最大のメリットは、働く時間を自分で決められることです。「平日は別のサロンで、土日だけここで」「子どもが学校に行っている時間だけ」など、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
② 報酬が成果に直結する
多くのサロンでは、業務委託の報酬は売上の50〜60%に設定されています。これは正社員の歩合と比べてもかなり高水準。指名のお客様が多い人ほど、収入も大きく伸ばせます。
月100万円を売り上げる業務委託美容師なら、手取りで月50〜60万円の収入になります。これは正社員店長クラスの給料です。
③ 複数サロンの掛け持ちができる
業務委託は基本的に副業・複業が自由。
昼間は雇用契約のサロンで働き、夜は別の業務委託サロンで指名客対応、といった「二刀流美容師」も増えています。
業務委託の3つのデメリット
① 収入が安定しない
成果報酬型なので、お客様が来ない月は収入が大きく下がります。
固定給がない不安は、覚悟しておく必要があります。
② 確定申告が必要
毎年2〜3月の確定申告は自分でやる必要があります。
最初は戸惑うかもしれませんが、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、それほど複雑ではありません。
③ 社会保険・福利厚生は自己責任
国民健康保険・国民年金は自分で加入する必要があります。有給休暇もありません。
「会社に守られている安心感」を捨てる覚悟が必要です。
業務委託に向いている人
業務委託は誰にでも向いている働き方ではありません。
以下に当てはまる人は、検討の価値が大いにあります。
- すでに固定客を持っている
- 子育て・介護などで時間に制約がある
- 将来的に独立を考えている
- 自分の裁量で働きたい
- 収入を青天井で伸ばしたい
- 固定費の安い地方で働きたい
特に、「いきなり独立は怖いけど、雇用の枠から飛び出したい」という人にとって、業務委託は最高の準備期間になります。
実際にお店を経営する前に、確定申告や時間管理を経験できるからです。
夜間業務委託という選択肢
最近注目を集めているのが、夜間に特化した業務委託という働き方です。
日中は別のサロンで雇用契約、夜は業務委託で自分の時間を活用する——そんなハイブリッドな働き方が、子育て世代やセカンドキャリアを考える美容師に人気です。
夜間サロンは指名のお客様が多く、お一人あたりの単価も高い傾向があります。
短時間で効率よく稼げるのが、夜間業務委託の魅力です。
まとめ:業務委託は「働き方の自由」を手に入れる選択
業務委託美容師は、雇用と独立の中間に位置する第三の選択肢です。
完全な独立に踏み切れない人、ライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい人にとって、新しい可能性を開く働き方になります。
特に、夜間という時間帯を活用すれば、副業・複業として始めることも可能。
「いきなり全部を変える」のではなく、「夜の時間だけ業務委託にしてみる」という小さな一歩から始めてみるのも一つの選択肢です。
ヨルガミは、これからも美容師の新しい働き方をサポートする情報を発信していきます。
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